<画家 木村利三郎 略歴>
1924年、酒屋の三男として横須賀市逸見に生まれた。
神奈川師範学校(現横浜国立大)に進み、徴兵されたが、すぐに終戦を迎える。
卒業後、国語教師を経て30歳で法政大学哲学科に進学した。
ここで美術の世界に興味を持ち、恩師の久保貞次郎先生に『お前は絵描きになれる可能性がある。だからニューヨークに行け』と勧められた。
そこで一大決心し、1964年渡米し、ニューヨークのマンションに居住して、版画の道具を購入して制作に取り組む。
都市をテーマにした作品は評判を呼び、アメリカ・ヨーロッパで高い評価を受けた。
2001年同時テロを目撃し「都市」の崩壊を目の当りにしてからは、
「都市の崩壊と再生、そして未来へ」が、彼の求める世界観となり、都市を明るい青で「希望」を表現して描いている。近年は人類が宇宙空間で生存することはやがて可能になると語り、目線は宇宙を目指して活動していた。
ニューヨークに約50年在住する傍ら、毎年、日本各地で個展を開催し県内では、横浜「有隣堂」で60年代前半から2008まで個展を開いていた。
2014年5月ニューヨークにて死去。享年89歳。
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