お先にと竹馬の友は春に逝く　　五窓歩

2020年2月5日正ちゃんが永久の旅へと旅立った。
冷たくなった手に触れた時「アー死んじゃった」と妙に冷静だった。
亀ちゃんが119番に連絡し、消防から警察に、遺体はその日に葬儀場に。
2月9日家族葬に。
正とは、小学校・中学校・高校となぜか同じだった。
社会人になってからも良く遊んだ。
将棋・麻雀・釣り・居酒屋・ゴルフ。
正の兄貴に良く言われた「お前たちケンカするなよ」と。
兄貴は正の友達の皆の兄貴、
正の魅力が兄貴を引き立てた。
でも正の魅力はお袋さんから受け継いだような気がする。
朝・昼・晩と正の家で、多いい時は5～6人が集まり
生意気にタバコを吸っても怒らないような肝っ玉おばさんだった。
正の事件簿は数多く有る。
二十歳位の時、三人で久里浜に居たときケンカして一人歩いて自宅まで帰った事。
釣りに行き最初に釣るとオイラの目を見て「どうだ」と言わんばかりに勝利の笑み。
又、三浦海岸では正の釣った形の良いヒラメをオイラのミスで逃がしてしまった事件。
泥酔事件・自分のバイクで自分下敷き事件「義明ちゃん助けて下さい♪」事件
警察一泊事件・変質者逃亡事件「此は笑った」
カラオケ屋での焼酎ドボドボ事件・ゴルフのウンコ事件
まだ沢山有るが全部笑いがなかに入っている。
ここ２～３年は弘ちゃん＆正ちゃん＆オイラでよくラ-メンを食べ歩いた。
近所の宮崎さんは、亡くなる二日前鹿島神社で頂いた恵方巻を届けた。
町の人や友人に本当に慕われた男気溢れるコンチャンだった♥
正ちゃんが逝ってから自宅の前を通ると本当に寂しい。
亡くなる2週間位前、午前9時半頃に正ちゃんの家に、
いつものように玄関を2回トントンしてからガラガラ、
「おはよう、生きてる？」
「おはよう！大丈夫！」
「正さぁ～、お天気良い時、たまには会社でも来て、エリちゃんにお茶でも入れてもらったら」
「うん！義明ちゃん。ところで、行ったら齊藤さんおっぱい触らせてくれるかなぁ？」
「う～ん。でもエリちゃん最近痩せちゃって、おっぱい無いみたいだよ」
「そうか～？ちぃ‥ちぃ‥乳首あるかなぁ～?」
「乳首は有るんじゃないの」
「吸わせてもらえるかなぁ？」
「う～ん？聞いてみたら？」
なんて会話して会社に行きました。
エリちゃんに一部始終を話して大笑い♥
それから二日して、正ちゃんお土産持って登場。
エリちゃんはすぐに隠したそうです…おっぱいを。
皆に愛され笑いを提供し続けた我が友正ちゃんよ
オイラもその内逝くだろうから、またな‥‥